第28回高校生英語暗誦大会 開かれる

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11月23日、勤労感謝の日に、神戸日米協会の「第28回高校生英語暗誦大会 予備選考会」が開催されました。新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から例年とは異なり、原則オンライン・一部会場(アシックス神戸本社)での開催となりました。

午前、午後の2部に分かれて、合計44校の高校1年生が出場し、熱心な発表が行われました。本年度予備選考会の暗誦課題は、米国の講演家であるLes Brown (レス・ブラウン)がアトランタホールで行ったスピーチ、”Teacher Who Changed My Life”(私の人生を変えてくれた先生)(抜粋)でした。

 

まず、神戸日米協会を代表して、会長の尾山基氏(アシックス 代表取締役会長)がビデオレターにて開会のあいさつを述べたあと、いよいよ出場者の暗誦が始まりました。審査員は、兵庫県の国際交流員のYuan Leiさん、神戸市市長室国際部職員のJoy Sungさん、神戸青年会議所次期副理事長予定者の堀内雄樹さん、神戸日米協会会員の安井愛歌さんの4名。
いずれも甲乙つけがたい、ジェスチャー豊かで心のこもった発表でした。午前、午後それぞれ発表後には、相談役の松田茂樹氏(マニックス取締役会長)より閉会のご挨拶をいただき、全員の記念集合写真を撮影して終了しました。厳正な審査・選考により、最終選考会(2020年1月24日開催)への出場者が決定されました。

■神戸日米協会 尾山会長 開会あいさつ
神戸日米協会の「高校生英語暗誦大会」は、今回で28回目を迎えます。
この大会は、単に英語の文章を暗記し発表することが目的ではなく、それを通じて日米の歴史や文化、また相互の考え方の相違点や類似点を理解することに真の意義があります。
私も中学時代、英語暗誦大会に出場しました。当時のアメリカ合衆国のケネディ大統領の就任演説を暗記し発表した記憶がございます。その過程において大統領が国民をどう思い、何に期待しているか、どんな国にしたいかということを文面から知ることができました。
 本年度の予備選考会の暗誦課題は、レス・ブラウンの「私の人生を変えてくれた先生」というスピーチです。彼は障害を持ちながら恩師の教えを忠実に守り、やがてラジオのディスク・ジョッキーとして大成功を収めます。その熱い気持ちのこもったスピーチを聞くと、誰しも勇気を与えられるでしょう。出場される皆さん自身も、失敗を恐れず、夢に向かってチャレンジを繰り返し、将来の世界を担う素晴らしい人財に育っていかれることを願っています。
 最後に、長年こうして開催を継続できますのも、在大阪・神戸アメリカ総領事館さま、兵庫県、神戸市をはじめとする後援団体さま、後援企業各社さま、神戸青年会議所の皆さま、その他大勢の方々のご理解・ご支援のお蔭と、心より感謝申しあげます。
また、常日頃から生徒の皆様をご指導なさっている保護者・ご家族の皆さま、ならびに先生方に、心からの敬意を表します。
皆さん、頑張ってください!

■審査員Yuan Leiさんコメント
本日は暗誦大会へのご参加と熱心な発表、ありがとうございました。皆さんが本日の大会とスピーチの練習を楽しんで頂けたなら、幸いです。ただスピーチを練習したということだけでなく、この貴重な経験を得て様々な事を学んで頂けていたらさらに嬉しいです。特に、このような困難な時期だからこそ、お互いの文化を理解し合い、世界の出来事に目を向けるべきです。この経験をきっかけに文化的視点を広げ、将来にわたっても行動し続けてください。ありがとうございました。

■審査員Joy Sungさんコメント
皆さん、本日の大会へのご出場、そして本日までの練習、誠にありがとうございました。本当に全員素晴らしい発表で、最終選考会への選出者を決めるのは難しいなるでしょう。本年の大会は前年よりも非常に良かったと思います。たとえ最終選考会へ出場が叶わなくても、是非英語の勉強を続けて頂ください。そして安全第一に、マスクをつけて、手を洗って、3密を避けるようにしてください。ありがとうございました。

■審査員堀内雄樹さんコメント
皆さん本日はお疲れ様でございました。オンラインの開催という事で、なかなか慣れない環境の中で大変だったこともあるかと思います。ただ画面を通じて、これまで真剣に取り組んでこられた熱意は伝わってきて、素晴らしい暗誦をきかせていただきました。お疲れ様でした。ありがとうございました。

■審査員安井愛歌さんコメント
ご苦労様でした!(Good Job!) 例年とは違い、観客の前ではなくカメラやスクリーンの前での発表でしたが、皆さん素晴らしかったです。是非今後も言語の勉強を続けて頂いて、是非表現も学んで頂けたらと思います。成功をお祈りしております、ありがとうございました。

■神戸日米協会 松田相談役 閉会あいさつ
ご参加頂きました44名の高校生の皆さん、ありがとうございました。今年の課題は身振り手振りも多く、大変楽しい発表になったと思います。そして彼らを支えて下さった先生方、あるいはご家族のみなさんに感謝を申し上げます。今から様々な新しい出来事が起こっていきますけども、これを契機に新しいことを体得して、立派な日本を創って頂けたらと思います。
また我々がこのようにアメリカ人の文章を丸暗記して発表する理由は、文化交流の基本はお互いを理解しあう事に始まるからです。理解し合うという事は、お互いの違う事をしっかりと理解し合うことから始まります。そのような意味で、アメリカの人たちの日常の言葉を正しく理解していきたい、という理由から神戸日米協会では英語の暗誦大会という事にしております。
最後に神戸日米協会は、日本とアメリカの草の根の交流をする100年以上の歴史を持った団体であります。是非今後とも皆さんのご理解を頂いて、ご協力をいただけたらありがたく思います。本日いろいろな場面でお世話になりましたみなさんに心より感謝を申し上げて、最後の言葉にさせて頂きたいと思います。ありがとうございました。

<出場者、ご父兄、並びに学校関係者の方へ>
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